「極大期」の太陽、地球上の通信に障害が出る可能性

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英イングランド・リバプールで観測された北のオーロラ=10日/Peter Byrne/PA Images/Getty Images
写真特集:世界各地を彩るオーロラ、太陽嵐のさなかに

英イングランド・リバプールで観測された北のオーロラ=10日/Peter Byrne/PA Images/Getty Images

(CNN) 太陽フレアとコロナ質量放出の増加により、今週末にかけて地球上の通信に障害が出る可能性がある――。科学者らがそんな警告を発している。

現在の太陽は太陽活動の極大期にあり、今年半ばから後半にピークを迎える見通し。

太陽はおよそ11年周期で活動の低下と活発化を繰り返す。これは表面の黒点の数と関係がある。黒点は太陽の強力で絶えず変化する磁場の影響を受けており、その一部は地球と同等かそれ以上のサイズに達する。

太陽活動周期の中で、太陽は穏やかな時期から活発な活動期に移行する。極大期と呼ばれる活動のピーク時には極域磁場が反転し、その後、極小期に入ると再び落ち着きを取り戻す。

現在の太陽サイクルは「第25周期」と呼ばれる。米コロラド州ボルダーに拠点を置く海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターの科学者はすでに、前回サイクルのピーク時を超える黒点を観測している。

太陽活動の増加にはこのほか、強力な太陽フレアの発生やコロナ質量放出も含まれる。コロナ質量放出とは、「プラズマ」と呼ばれる巨大なイオン化ガスの雲や磁場が太陽の外側の大気から放出される現象を指す。

太陽フレアは地球大気の上層部にある電離層を乱すことから、通信や全地球測位システム(GPS)に影響が出る場合がある。太陽から放出されたエネルギー粒子は宇宙船内の電子機器も乱し、適切な防護策を取らなければ20分~数時間で宇宙飛行士に影響が及ぶ。

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