米ボーイング「スターライナー」、搭乗員がISSに到着 機器の故障で遅れ

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スターライナーから宇宙ステーションに入るブッチ・ウィルモア氏(写真中央)とスニ・ウィリアムズ氏(写真手前)/NASA

スターライナーから宇宙ステーションに入るブッチ・ウィルモア氏(写真中央)とスニ・ウィリアムズ氏(写真手前)/NASA

(CNN) 米航空宇宙大手ボーイングの宇宙船「スターライナー」が6日、国際宇宙ステーション(ISS)と安全にドッキングし、搭乗する米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人がステーション内に到着した。スターライナーで宇宙飛行士がISSに到達するのは初めて。

ドッキングは米東部時間の午後1時34分に開始。約20分後に完了した。

上記の宇宙飛行士らは、ISSに滞在中の7人の宇宙飛行士から歓迎を受け、抱擁を交わすなどした。到着した宇宙飛行士の一人、ブッチ・ウィルモア氏は、NASAの宇宙管制センターやボーイング、打ち上げサービスを提供するユナイテッド・ローンチ・アライアンスでISSへの到達に携わった全ての人々に対し、感謝を表明した。

もう一人の宇宙飛行士、スニ・ウィリアムズ氏は、打ち上げを準備する間一緒にいてくれた家族や友人に感謝の言葉を贈った。

飛行士2人は8日間ISSに滞在する予定。

NASAによれば打ち上げ成功後、スターライナーではヘリウム漏れが発生。スラスター5基が故障するトラブルに見舞われていた。飛行士2人が機器を点検した後、このうち4基は稼働を再開し、ドッキングに成功した。

国際宇宙ステーションにドッキングするスターライナー/NASA
国際宇宙ステーションにドッキングするスターライナー/NASA

これらのスラスターは、宇宙船がステーションに近づく際、姿勢や軌道を微調整するために使用される。

当初スターライナーのドッキングは午後0時15分までに行われる予定だったが、スラスターの不具合により1時間15分程度の遅れが生じた。

NASAによると現在はヘリウム漏れは起きていない。今後数日間、スターライナーの推進システムの漏出率を監視し続けた上で、地球への帰還に必要な措置を施す予定だという。

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