次世代の「終末の飛行機」開発へ、米企業が元大韓航空旅客機を購入

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米空軍のボーイングE4B=2019年2月、ドイツ・ミュンヘン/Fabrizio Gandolfo/SOPA Images/LightRocket/Getty Images via CNN Newsource

米空軍のボーイングE4B=2019年2月、ドイツ・ミュンヘン/Fabrizio Gandolfo/SOPA Images/LightRocket/Getty Images via CNN Newsource

韓国ソウル(CNN) アジアの空の旅で座ったことのあるエコノミークラスの座席がいつの日か、米国の核兵器を制御する空中拠点になるかもしれない。

米シエラネバダ社はこのほど、かつて韓国の大韓航空が運用していたボーイング747型機5機を購入した。シエラネバダ社は通称「終末の飛行機」と呼ばれる米空軍の戦略指揮統制機の代替機を開発する契約を結んでいる。

終末の飛行機はE4B「ナイトウォッチ」の名でも知られ、核戦争などの国家緊急事態で地上の指揮施設が破壊あるいは無力化された場合に、米軍の指揮統制拠点となるべく開発されている。

E4Bに関する米空軍の文書によると、終末の飛行機はいわば「空のペンタゴン(国防総省)」となり、大統領や国防長官、統合参謀本部のメンバーなど、機内から世界の米軍をコントロールする権限を持つ人物100人以上を乗せることができるという。

終末の飛行機は電磁パルスの影響に耐える設計がなされている。電磁パルスとは核爆発の際に放出される爆発的なエネルギ-のことで、米国土安全保障省によると、「最重要インフラの電子部品やシステム全体を妨害して永久損傷させ、大規模インフラに影響を及ぼす」場合がある。

米空軍の説明では、少なくとも1機の終末の航空機が週7日24時間、世界のどこかの米軍基地で待機しているとされる。

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