ロシア、米紙記者のスパイ容疑をめぐる裁判「非公開」で実施へ 国営通信報道

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今年2月、モスクワの裁判所に出廷したWSJのエバン・ゲルシュコビッチ記者/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

今年2月、モスクワの裁判所に出廷したWSJのエバン・ゲルシュコビッチ記者/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

(CNN) 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシュコビッチ記者(32)が26日からロシアのエカテリンブルクで非公開の裁判を受ける予定であることがわかった。ロシア国営のタス通信が17日、裁判所の発表を引用して伝えた。

ゲルシュコビッチ氏は昨年3月、取材旅行中に国家機密を入手しようとした疑いでロシア連邦保安局(FSB)に逮捕され、収監されている。ゲルシュコビッチ氏本人、米国政府、ウォールストリート・ジャーナルは同氏に対する容疑を強く否定している。

有罪判決が下れば、同氏は最長20年の懲役刑が科されることになる。

米国務省のミラー報道官は17日、裁判が非公開で行われるとの報道について懸念しているが、在ロシア米国大使館員は出席する努力をすると述べた。

ゲルシュコビッチ氏は逮捕から1年以上にわたりモスクワの悪名高いレホルトボ刑務所に収監され、公判前の勾留期間は何度も延長されている。裁判が行われるエカテリンブルクは、首都モスクワから東に1770キロあまり離れている。

ロシア検察当局は先週、ゲルシュコビッチ氏が逮捕当時、米中央情報局(CIA)の指示に従ってロシアの戦車工場に関する「秘密情報」を収集していたことをFSBが「立証し、文書化した」と述べた。

同氏の拘束は、ロシアのウクライナ侵攻により両国の関係がすでに悪化している中、さらなる緊張をもたらす一因となっている。

ホワイトハウスは以前、ロシアが冷戦以降初めてスパイ容疑で拘束した米国人記者である同氏を地政学的な人質として利用していると主張した。

米国政府は国民にロシアへの渡航を控えるよう繰り返し警告している。

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